四国のおすすめ観光スポットをご紹介

四国の屋根を行く絶景スカイライン<いの町道瓶ヶ森線/高知県いの町・愛媛県西条市>

kamegamori001.JPG

四国と言うと海のイメージが大きい土地ですが、大部分は山林です。近畿以西の最高峰(石鎚山/1,982m)も四国にあります。そんな石鎚山系を望む絶景道路が近年注目を集めています。

UFOが見えるかもしれない道

kamegamori002.JPG

道路の名前は「瓶ヶ森林道」。正式名称は「いの町道瓶ヶ森線」、またの名を「UFOライン」

石鎚山へ繋がる山脈の稜線を舗装された道路が東西を結んでいます。道路上から未確認飛行物体(unidentified flying object=UFO)の目撃情報が多いことが愛称の由来。

東側は寒風山隧道(旧寒風山トンネル)が分岐点。西側は土小屋から石鎚スカイラインを経由することで、ふもとの面河渓(おもごけい)まで行くことができます。

瓶ヶ森林道は自動車のCMに登場したことで、一躍有名になりました。

天空の道

kamegamori003.JPG

人気の理由は何と言っても「眺望」
四国の屋根とも言える1,800m級の稜線道路からは、北に瀬戸内海、南に太平洋を眺めることができる。また標高が高く森林限界を超えているので、樹木も背丈が低いものばかり。その点も視界を遮ることなく眺望の良さを保つ一因になっています。

尖峰の奥に見えている山なみの、台形部分が西日本最高峰の石鎚山です。

分水嶺

kamegamori004.JPG

山の稜線が(北)愛媛/高知(南)の県境。道路の大部分は南側斜面なので、道は高知県側にあることになります。

この山稜が瀬戸内海と太平洋を分ける分水嶺でもあり、

kamegamori005.JPG

吉野川
仁淀川(面河川)

四国を代表する二つの河川は、共にこの辺りを源流としています。石鎚山周辺に端を発するこれらの川は、全国有数の多雨地帯である石鎚山の恩恵を受けることで、豊富な水量と清らかな水を保ちながら河口へ流れて行きます。

「四国に降る雨は高知と徳島に流れて行く」
これに四万十川を含めてもその通り。愛媛や香川へ流れる川は少なく、後者二県は前者二県と比べて人口が多い事もあり、水不足が発生する要因となっています。

いの町道瓶ヶ森線

< 自家用車 >
高松駅から 約2時間30分、150km
松山空港から 約1時間40分、93km

※ 主な地点からの最速・最短距離
※ 冬期間は通行止めです

近隣・関連記事

ishiduchi005.JPG

2018,11/8 西日本最高地点にある山小屋宿泊のすすめ < 石鎚神社頂上山荘 / 愛媛県西条市 >

この記事を書いた人

野瀬 章史
野瀬 章史/ゲストハウスそらうみ 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 法名・照山の僧籍

四国高松でゲストハウスそらうみを運営する傍ら、四国八十八ヶ所霊場会公認先達として、お遍路さんの案内を務める。法名・照山(しょうざん)の僧籍も持つ。趣味はバイクツーリング、カヌー、登山、鉄道、料理など。日本の全離島・全地点を隅々まで回るべく、愛犬しょうとの日本一周旅の途上。