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レール上を走るゴンドラ。これは電車になるのか < すろっぴー / 徳島県鳴門市 >

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徳島県は全国で唯一・電車が走ったことの無い県 です。

しかしながら 徳島県鳴門市にあるこちらの乗物 "すろっぴー" は、数人乗れるゴンドラと立派な軌道を有しています。
実際、元電車無し県だった沖縄県が それを脱したのは、いわゆる線路を走る電車ではなく ガイドレールに沿って電力で走るモノレール開業によるもの。

それ(沖縄都市モノレール)

これ(すろっぴー)

では、何が違うのでしょうか。

すろっぴーはどこにある?

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すろっぴーに乗ることができるのは、高速鳴門バス停
神戸淡路鳴門自動車道上に設置された、徳島から大阪・東京等 中長距離を運行する高速バスの停留所へのアクセス手段として設置されています。

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すろっぴー乗り場

高速バスに乗るには 高速道路の高さまで登らないといけません。軌道沿いの道を歩いて上がることもできますが、結構な斜度です。

そこで、すろっぴーの出番があるのです。

すろっぴー乗車

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すろっぴーが発着する場所ですが、このようにゴンドラが居なければ 上の駅に停まっているので、下りてくるのを待つか ボタンを押して呼び出す必要があります。

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ゴンドラが下りてきました。高速バスを下車された方でしょうか。乗客が乗っています。

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実際に自分が乗ってみることにします。

ゴンドラが乗車場所に到着すると、扉が開いて中へ。

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上り か 下り
開く(開延長) か 閉まる

ボタンはこの二種類のみ。運行区間は 上がるか下がるかだけの、ピストン運行です。まるでエレベーターですね。

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発車!

さすが動力源電気。小気味良い加速で スロープをスイスイ上がっていきます。

全長161m、高低差は20m。
鉄道で斜度を表すものに ‰(パーミル)という単位がありますが、それに直すと 124‰に相当します。

【 参考 】
補助装置を用いず通常運転の鉄道最急勾配...
箱根登山鉄道、最大80‰

補助装置を用いながらも 自力走行で運行される最急勾配...
大井川鉄道、最大90‰

レールの上を走る鉄道の最急勾配...
高尾山ケーブル、最大608‰

徳島県に電車は有るのか無いのか

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乗車時間は90秒。アッと言う間のすろっぴー乗車でした。

さて、すろっぴーは 法律上 鉄道になるのでしょうか?
一本のガイドレールの上を走り そこに張り巡らされた給電線から電力を受け、ゴンドラに搭載されたモーターを回転させて動力を発生。坂を上り下りします。
これはモノレールと何ら変わらない構造です。

けれど これが鉄道となると、鉄道運行上必要な手続きや保安部品・点検整備等が必要になってきます。そうすればもちろん人件費に起因する大きな経費がかかることとなり、現在のように無料で乗車できなくなってしまいます。有料にしてしまうと 横に歩いて上がることが出来るスロープがあるので、誰も乗車しなくなるでしょう。

路線長からも鉄道とするメリットは薄く、その辺りを勘案して 現在の形態を取っているものと思われます。

よって、
すろっぴーは鉄道(モノレール)とよく似た構造で運転されていますが、法律上はエレベーターに分類される。

やはり徳島県には

"電車が走ったことがない"

ことになります。

高速バス全盛の関西⇔四国の移動

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すろっぴーに乗り 高速鳴門バス停にやってきました。

本州⇔四国を行き来する車両が ビュンビュン駆け抜けていきます。

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徳島から大阪へ運行される高速バスは 平均1時間2本。神戸へも同頻度で運行されています。
四国⇔関西は、高速バスの便数が多く 価格が手頃で利用し易い。両者間移動の主要交通機関になっています。

すろっぴー乗り場(鳴門市情報センター)

< 自家用車 >
高松駅から 約1時間20分、77km
徳島阿波おどり空港から 約30分、18km

※ 主な地点からの最速・最短距離

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この記事を書いた人

野瀬 章史
野瀬 章史/ゲストハウスそらうみ 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 法名・照山の僧籍

四国高松でゲストハウスそらうみを運営する傍ら、四国八十八ヶ所霊場会公認先達として、お遍路さんの案内を務める。法名・照山(しょうざん)の僧籍も持つ。趣味はバイクツーリング、カヌー、登山、鉄道、料理など。日本の全離島・全地点を隅々まで回るべく、愛犬しょうとの日本一周旅の途上。