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世界でたった2つのモネの庭、涼しい夏を演出する睡蓮たち(北川村「モネの庭」マルモッタン|徳島県鳴門市)

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少し前のお話になってしまいますが、紫陽花が綺麗に咲き誇る頃。「コトバスツアー」に参加して、高知県東部エリアへ旅行に行ってきました~!

コトバス(弊社)では、当サイトで販売している「コトバスエクスプレス」という夜行高速バスのほか、香川県発着の「コトバスツアー(https://www.kotobus-tour.jp/)」というバス旅行事業も行っているのです!
もしご興味があれば覗いてみてくださいね(ちょこっと宣伝!笑)。

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さてさて。本題に戻りましょう。

今回向かったのは、高知県北川村にある「北川村『モネの庭』マルモッタン」。

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睡蓮の印象派絵画で有名なクロード・モネ。

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そんなモネが、自らの作品を作るためのモチーフとして、フランス・ジヴェルニーに造った通称「モネの庭」という場所があります。実際に、モネが描いた睡蓮の絵は膨大な数があるのですが、その作品のほとんどが、このジヴェルニーのお庭を描いたものと言われています。

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そんなフランス・ジヴェルニーの「本場 モネの庭」を何度も訪れて。クロード・モネ財団の協力を経て2000年4月19日に開園したのが、この「北川村『モネの庭』マルモッタン」です。

繰り返しにはなりますが、画家「クロード・モネ」と言えば、言わずもがな有名なのは「睡蓮」の絵。
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と、いうわけで。
「北川村『モネの庭』マルモッタン」の見どころと言えば、もちろん「睡蓮」です......!!!!

睡蓮(温帯性)の開花時期は、4月下旬~10月。
夏の最盛期には、赤色、黄色、ピンク、白色などなど。その数、300輪以上もの睡蓮が咲き誇ります。

睡蓮は、朝に咲き、午後には花が閉じてしまうので、絶対に、午前中の来園がオススメ◎。

この日、私が訪れたのは午前11時頃だったのですが、まだしっかりと咲いてくれていました! 睡蓮たちよ、咲いていてくれてありがとう~!

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園内マップがこちら。

「北川村『モネの庭』マルモッタン」では、「1.水の庭」「2.ボルディゲラの庭」「3.花の庭」という3つの庭が設けられています。折角なので、一つずつ順番にお庭をご紹介していきますね!


れっつごー!

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「1.水の庭」

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本場フランスからも「ジヴェルニーの庭と遜色がない!」と高い評価を受けている"水の庭"。


フランス国外で正式に「モネの庭」という名称を使用することが許されているのは、世界で唯一ここだけ。自然を活かし、光と影を巧みに組み合わせたその様は、まさにモネの世界観そのもの。

モネが描いた「睡蓮:緑のハーモニー(大塚美術館にて撮影)」の絵がコチラなのですが。

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対する、北川村モネの庭マルモッタンで見られる、現実の景色がコチラ。

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再現度、凄いですよね...!!(大興奮)

睡蓮はもちろん、深いグリーン色の太鼓橋との一体感がなんとも見事。緑のグラデーションの中に、ポツポツと主張する華やかな色彩が印象深いお庭です。

そのあまりのお庭の美しさに、トンボさんも見惚れていました(笑)。

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「2.ボルディゲラの庭」

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開園20周年を記念して、2020年にリニューアルした"ボルディゲラの庭"。

ボルディゲラ(ボルディゲーラ)とは、北イタリアにある地中海沿岸の町の名称です。モネは、43歳の時、仲の良い友人 ルノワールとともにボルディゲラへスケッチ旅行に行きます。

地中海の美しい空と海の青。
まばゆいまでに太陽が輝き、それを受ける石灰を使った建物白壁。
モネは、そのボルディゲラの景色にある"光の美しさ"と"色彩感覚"の虜になります。

モネがどれくらいその地の景色を気に入ったか?というと、一人で再訪して、3カ月ほど滞在しながら30点以上の作品を残すほど!!

ちなみにこのエリアの池にも、水の庭とは異なる"青い睡蓮"が植えられているので!! 忘れずにご注目ください!
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ここでちょっと小話。

ところで、なぜ「青い睡蓮」だけ特別扱いするのか?? ......きっと疑問に思う方もいらっしゃいますよね?

モネが何枚も描いた睡蓮の絵の中には、赤や白、ピンク、青など様々な色の睡蓮が登場します。それなのに、なぜ「青い睡蓮」だけが、特別視されるのでしょうか。

実は、多種多様な睡蓮を描いたモネですが、実物の「青色の睡蓮」は見たことがなかったんだそうです。つまり、モネが描いた青い睡蓮というのは、全て、モネの想像で描かれたものなのです。
「見たことないけど、想像で描き続けていればいいや~!」とは当然なるわけもなく。モネは「リアルな"青い睡蓮"をこの目で見たい! "青い睡蓮"を自分の庭(フランス・ジヴェルニーの「モネの庭」)に咲かせたいんだッ!」と熱望し、その夢を生涯持ち続けます。

とはいえども。
実は、睡蓮には「温帯性」と「熱帯性」という性質がありまして......。

それぞれ、水面に花が開くのが「温帯性」、水面から茎をのばして花が開くのが「熱帯性」という違いがあるのです。

モネが憧れ、想像で描いきた青い睡蓮は「熱帯性」であるため、気温の低いフランスではどうにも育てることが難しい、という現実があったのです。温室をつくってまで、モネは「青い睡蓮」を咲かせようとするのですが、その願いは、残念ながら生涯叶うことはありませんでした。

なんとも悲しい.........。


こういう事情もあり、数ある睡蓮の中でも「青い睡蓮」は、特別視されているというわけなのです。

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ちなみに「青い睡蓮(熱帯性睡蓮)」の見頃は、6月下旬~11月初旬。温暖な日本・高知県では、比較的長い期間咲いていてくれるので。モネの代わりに、しっかりと目に焼き付けてくださいね!!

さあて。
ここらで、話を本筋に戻しまして。最後の3つめのお庭へ行きましょう!



「3.花の庭」

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まさに"花の庭"という言葉がピッタリ!!
想像以上の"花の庭"が、そこに広がります。

「画家のパレットのなかの色あわせを思わせるような庭」と公式サイトに記載されているのですが、体感として、その言葉の意味が分かります。

同じ敷地内に複数の異なる植物が植えられていることで、非常に自然の様相を呈しており。「今日と同じ景色は、もう明日には見ることができない」という刹那的な植物の生命の営みを強く感じました。

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「北川村『モネの庭』マルモッタン」は、約3万㎡という広大な敷地なのですが、3つのお庭だけを巡るのであれば90分程度あれば◎。約1,000種10万本の草花が迎えてくれます。

歩けば歩くだけ、新しい草花と出会えて、可愛い子(草花)を見つけるたびに「わー!かわいいっ!この子は、何ていう子だろう??」と飽くことなく冒険を楽しめました。


自然の中を歩くのが好きな方ならば、3つのお庭に加えて、ボルディゲラの庭の先にある「遊歩道(自然の道)」で、のんびりと敷地内を散策をするのもオススメ!

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また、駐車場の隅には筆洗い場もあるので、画材を持ち込んでスケッチをするのもOK♪
睡蓮や青々と茂る木々を絵にする、しっとりとした時間を過ごすのも一興です。

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そして、やっぱり外せないお土産!

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ギャラリー・ショップでは、モネの絵が入ったグッズやこの地域名産の柚子を使った商品が所狭しと並んでいます。モネの絵が施された傘なんて、とっても素敵。雨の日が待ち遠しくて、待ちきれず太陽の下でも差して透ける光を楽しみたくなっちゃいますよね......!!

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睡蓮の見頃は、温帯性スイレンも、熱帯性スイレンも、10月下旬頃まで。ちょうどこれからは暑さも少しずつ落ち着きはじめて、散策しやすい季節になるので。

秋の高知旅には、ぜひ「北川村『モネの庭』マルモッタン」を訪れてみてはいかがでしょうか。


コトバスエクスプレスの降車場所となる「JR高知駅」からタクシーにて約90分で「北川村 モネの庭 マルモッタン」に到着しますよ。

※詳しい情報は外部サイトをご確認ください。

【北川村「モネの庭」マルモッタン】
所在地 〒781-6441 高知県安芸郡北川村野友甲1100
営業時間 9:00~17:00(最終入園時間 16:30)
定休日 6月~10月の第1水曜日、 12月1日~2月末日
サイト https://www.kjmonet.jp/
#四国 #高知 #北川村モネの庭マルモッタン #庭園

この記事を書いた人

コトバススタッフ
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