四国のおすすめ観光スポットをご紹介

路線が分かれる分岐駅と、そこを走る観光列車<北宇和島駅/愛媛県宇和島市>

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「分岐駅(ぶんきえき)」
本線から二本のレールが枝分かれして他方向へ分かれていく場面。ここを真っ直ぐ行くと右に進むのとでは、全く違う場所へ行くことができる。そんな旅情を感じることができる場面が、路線が分かれて行く分岐駅の魅力ではないでしょうか。
ここ北宇和島駅は上り方面の行先が二駅表示されているように、予讃線(よさんせん、高松-宇和島)と予土線(よどせん、若井-北宇和島)が分かれて行く分岐駅です。

愛媛と高知を結ぶ鉄道

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北宇和島駅(きたうわじまえき/愛媛県宇和島市)

2番線の線路脇に目をやると「0」と記された距離標(キロポスト)が立っていますが、ここから予土線が始まることを示しています。
(正確には予土線は高知県側の若井駅が起点なので、北宇和島駅は終点の76.3km地点となる)

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プラットホーム上部に目をやると「のりかえ」の案内があります。

「近永(ちかなが)」は予土線の初代開通区間(大正3年/1914)。
近永駅近くの北宇和高等学校、少し手前の伊予宮野下駅近くにある三間高等学校。またはそれらの地域から宇和島東高等学校への通学など、予土線利用の頼みの綱である高校生の移動を担っています。

「窪川」で乗り換えて「中村」へ行くことができますが、この場所からであれば宇和島駅で路線バス(宇和島自動車)に乗り換えて「宿毛(すくも)」へ行き、そこから土佐くろしお鉄道に乗車して「中村」へ向かった方が時間的に早く運賃も安い。

これらの四国西南地域を公共交通機関で旅する場合は、JR四国が路線バスにも乗ることが出来る企画切符を発売しているので、

四万十・宇和海フリーきっぷ
四国西南周遊レール&バスきっぷ(高知・松山へ行くことができる拡大版)

等、用途や行動範囲に応じて選択すると、便利でお得に移動することができます。

かっぱうようよ号

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予土線三兄弟の次男「かっぱうようよ号」がやってきました。

路線収支が悪く存廃問題が浮上している予土線なので車内はガラガラ...と思いきや、これが宇和島近郊は結構な乗車率。平日朝夕は前述の高校生の通学需要で2両編成で走ることがあり、学休日である週末も団体など観光客が大勢乗車することがあります。
それはJR四国や沿線市町村と住民の努力の賜物なのでしょうが、必要最少限の運転本数であることと乗車率が良いのは宇和島近郊の話。高知県との県境区間はいつもガラガラです。

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予土線の起点はここからとしても、全ての列車は宇和島駅から発着します。
この時、予讃線の列車(右)は予土線列車(左、かっぱうようよ号)の乗り換え待ちを行ってから発車するようでした。

全ての列車が北宇和島駅で予讃線、もしくは予土線の乗換便宜を図っているわけではありません。また、当駅を通過する特急宇和海に乗車して予土線に乗り換える場合(もしくはその逆)であれば、特例で駅を退場しない場合に限り宇和島駅で乗り換えることが認められていますが、各駅停車利用で乗り換える場合は北宇和島駅で行わなければなりません。

予讃線を走る列車

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予土線0キロポスト前に停車していますが行先は「松山」。こちらは予讃線を走る列車です。
「松山」の行先表示の横に小さく「長浜経由」となっていますが、予讃線の列車でも旧線の海岸周りの列車。

予讃線旧線...長浜経由。伊予長浜-向井原の間は瀬戸内海のそばを走るため景色が良い。日本一海が近い駅と称される「下灘駅」は当路線。距離が長い事と路盤が高速化対策されていないため時間がかかる
予讃線新線...内子経由。国鉄末期に短絡路線として建設された高規格路路線。山中をできるだけ直線に線路が敷かれているので、長大トンネルが多く展望はあまり良くない。距離が短く高規格路線ゆえ運行速度が速い

現在、全ての特急宇和海が距離が短い新線を経由します。
旧線を走るのは各駅停車と観光列車 「伊予灘ものがたり」。後者は乗車そのものを楽しむ趣旨のものなので、景色が良い方とゆっくり走ることは理に適っています。

四国に走り始めた新幹線(を模した列車)

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駅の跨線橋に上がって、宇和島からの列車を眺めるためにスタンバイ。

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予土線三兄弟の三男「鉄道ホビートレイン」

国鉄が分割民営化されて30年以上経ちますが、JR各社において新幹線が走っていないのはJR四国だけとなりました。しかしながら新幹線の建設を提唱した人物・十河信二(そごうしんじ)氏は、愛媛県西条市出身という少々皮肉な話。
そこで走り出したのが初代新幹線・0系を模したホビートレイン。 JR転換を前にして製造されたキハ32形気動車に改造が施されて、このような姿に生まれ変わりました。

外観こそ新幹線ですが、走りは予土線を走る他の列車と同じ。元祖新幹線の姿をした列車が予土線をトコトコ走っています。

北宇和島駅

< 自家用車 >
高松駅から 約3時間、234km
松山空港から 約1時間30分、92km
< 公共交通機関 >
JR予讃線/予土線・北宇和島駅下車

※ 主な地点からの最速・最短距離

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この記事を書いた人

野瀬 章史
野瀬 章史/ゲストハウスそらうみ 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 法名・照山の僧籍

四国高松でゲストハウスそらうみを運営する傍ら、四国八十八ヶ所霊場会公認先達として、お遍路さんの案内を務める。法名・照山(しょうざん)の僧籍も持つ。趣味はバイクツーリング、カヌー、登山、鉄道、料理など。日本の全離島・全地点を隅々まで回るべく、愛犬しょうとの日本一周旅の途上。