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面白い名前の駅は平家の末裔由来<半家駅/高知県四万十市>

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四国高知の山のほう。窪川(高知県四万十町)から宇和島(愛媛県宇和島市)へ県を越えて運転される「予土線(よどせん)」
沿線のほぼ中間に初めて見ると二度見してしまう、ユニークな名称の駅があります。

はげ?

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運転本数が少ない予土線は、乗車(=乗り鉄)するのにも少々難がありますが、途中下車はもっとハイレベル。次の列車がなかなか来ません。

今回は限られた時間で駅をくまなく探索したいと思い、自家用車での訪問を選択しました。国道381号走ってきてこの看板が見えたら停車。道沿いに駐車スペースがあります。

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プラットホームは階段を少し上がったところ。

地名の由来は平家の落人伝説

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「半家」と書いてはげ」と読む。全国にいくつもある難読駅名(なんどくえきめい)の一つ。

地名は源平合戦・屋島の合戦に敗れた平家の武士たちが四国山中に落ち延びる過程で、一部の末裔がこの地に隠れ住んだことに由来。その際に平家方の人間が隠棲していることを知られないようにするために、

「平」の字の一番上にある「一」を下に移動させて「半」に変えたと伝わる。

「平」
「半」

なるほど、横棒一つ位置が異なるだけです。

予土線の歴史

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半家駅の路線図と時刻表

上り...窪川(くぼかわ)行き
下り...宇和島(うわじま)行き
列車の発車時刻は現在と異なるものの、運転本数は同程度確保されています。

伊予(愛媛)から土佐(高知)を結ぶために計画された予土線。全通は昭和49年3月(1974)と、ローカル線としては非常に新しい。愛媛と高知を結ぶ鉄道は他にもいくつか計画されていたが、結果的に実現したのは当ルートのみ。

窪川方面から来た場合、江川崎駅を過ぎて「真土(まつち)」駅から先が愛媛県。
予土線愛媛県内の特徴は、軽便鉄道として敷設された宇和島鉄道を国有化した路線であるため(=規格が低い)、地形的な事も相まって急傾斜やカーブが多い。初代開通区間→宇和島-近永(ちかなが)、大正3年(1914)開業
逆に予土線高知県内の区間は戦後に造られた高規格路線で、川は鉄橋、山はトンネルでカーブが少なく、ローカル線としては高速運転が可能になっている。

厳密に言うと予土線は「若井駅-北宇和島駅」が正式区間。それぞれターミナルの一駅先から路線が分岐するため。
乗車する分には全て「窪川」「宇和島」行きとなっているので乗り換える必要はありませんが、運賃面では青春18きっぷ利用の場合は「若井-窪川」が他社線を通るので一区間分の別料金が必要。
また普通乗車券で松山方面から南下してきて予土線に乗車、もしくは窪川方面からやってきて松山方面へ行くために予讃線に乗車する場合、路線の妙で宇和島駅で途中出場することができません。旅の計画の上では注意が必要です。

車窓には右に左に四万十川と並走

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半家駅はもちろん無人駅。周辺に商店などはありません。駅と国道381号の下には四万十川が流れています。

半家駅を含む「江川崎-窪川」間の約40kmの予土線は、前述の通り四万十川を鉄橋で何度も渡るので、右に左に四万十川の風景を楽しむことができます。

半家駅

< 自家用車 >
高松駅から 約3時間30分、237km
高知龍馬空港から 約2時間10分、129km
松山空港から 約2時間、117km
< 公共交通機関 >
JR予土線・半家駅下車

※ 主な地点からの最速・最短距離

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この記事を書いた人

野瀬 章史
野瀬 章史/ゲストハウスそらうみ 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 法名・照山の僧籍

四国高松でゲストハウスそらうみを運営する傍ら、四国八十八ヶ所霊場会公認先達として、お遍路さんの案内を務める。法名・照山(しょうざん)の僧籍も持つ。趣味はバイクツーリング、カヌー、登山、鉄道、料理など。日本の全離島・全地点を隅々まで回るべく、愛犬しょうとの日本一周旅の途上。