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中山農村歌舞伎 <香川県・小豆島>

小豆島・中山地区

中山は小豆島の玄関口土庄港から約8km、農林水産省の「日本の棚田百選」にも選出された「千枚田」が広がる景観の美しい山間の地域です。小豆島のほぼ中央に位置する湯舟山から湧き出る湯舟の水で美味しいお米がつくられています。「千枚田」は南北朝時代から江戸中期にかけて昔の人が急な斜面に少しずつ石積みをして造られたと言われています。現在でも約760枚の田んぼが地域のみなさんの努力で耕作され続けています。

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中山農村歌舞伎

中山地区のシンボルといっても過言ではないのが、「中山農村歌舞伎舞台」です。

中山農村歌舞伎の歴史は江戸時代中期、約300年前に遡るとされます。当時お伊勢参りに出かけた島の人々が、時には荒天に見舞われ大阪で船待ちをしていたと言います。華やかな上方歌舞伎を見た島の人々は、帰ってから土産話をしました。それが評判となり上方歌舞伎を島に呼ぶなどしていたとのことですが、次第に島の人々で演じられるようになりました。最盛期には島内に30棟以上の歌舞伎舞台があったと伝えられています。

中山農村歌舞伎は毎年10月の第2日曜日が舞台の本番です。その年の8月、お盆明けから練習を開始します。こどもたちも夏休み返上で熱心に練習しています。昔は農閑期に当たり、仕事返上で稽古していたということですが、今では仕事が終わった後遅くまで、時間をやり繰りして練習に取り組んでおられるということです。

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こえび隊との関わり

こえび隊と中山地区の関わりは200912月に行われた棚田でのイベントから。なんと、こえび隊の初活動でした。https://www.koebi.jp/news/report/entry-28.html

2010年の瀬戸内国際芸術祭からは毎回、歌舞伎舞台の近くで台湾の作家、王文志さんの作品制作のお手伝いをしています。2019年の新作も楽しみですね!

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また、2013年には夏会期前に歌舞伎舞台をお借りして歌舞伎ファッションショーを行いました。中山の役者さんも出演してくださいました。https://www.koebi.jp/news/report/entry-383.html

他にも「鬼太鼓座」の公演など美しい舞台と桟敷に映えるイベントを開催しています。https://www.koebi.jp/news/report/entry-197.html

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参考文献

・松崎 , 1958, 日本建築学会論文報告集, 60, 633 - 636

・小豆島中山農村歌舞伎, 2010, 中山歌舞伎保存会

・こえび隊ホームページ, 2019, https://www.koebi.jp/

この記事を書いた人

こえび隊
瀬戸内国際芸術祭ボランティアサポーター「こえび隊」

2010年より3年に1度開催されているアートの祭典、「瀬戸内国際芸術祭」を支えるボランティアサポーター。本祭年は世界中から1000人超のサポーターが集まる。芸術祭のない年も作品の公開や地域行事への参加など日々島々へ通っている。作品の説明や制作エピソード、島によって違う特徴や文化、瀬戸内の魅力などを織り交ぜたガイドも行う。芸術祭を軸に島と人とのゆるやかな繋がりを保つ役割を担い、芸術祭開催にとってなくてはならない人々。