四国のおすすめ観光スポットをご紹介

ゆるキャラ・しんじょう君が地域おこし。駅リニューアル。 < 土佐新荘駅 / 高知県須崎市 >

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住宅街に突如現れる何やら賑やかな駅。今話題のゆるキャラがあしらわれています。

JR土讃線・土佐新荘駅

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土佐新荘駅(とさしんじょうえき / 高知県須崎市)

地域の中心駅は 一つ隣の須崎駅。
その駅は特急停車駅であり、高知駅からの各駅停車が ある程度の便数発着していますが、そこから先は閑散区間。

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この駅を発着するのは各駅停車のみ。
上下6~7便は四国内でも 運行される列車が少ない区間。

ゆえに列車到達難易度はやや高めです。

ゆるキャラグランプリ受賞・しんじょう君

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須崎市公認ゆるキャラ 「しんじょう君」

しんじょう君の名が全国に知れ渡ったのは 平成28年(2016)に ゆるキャラグランプリで優勝した時の事。

原案は二ホンカワウソとご当地グルメの鍋焼きラーメン
名前の由来は 市内を流れる清流・新荘川(しんじょうがわ)から。

新荘川は 二ホンカワウソが最後に目撃された土地(昭和54年)。
以後 目撃情報が得られず 長い時間が経ってしまったことから、平成24年(2012)に絶滅種に指定されてしまいました。

現在のしんじょう君は 二代目ですが、目的の一つに

「他の二ホンカワウソのお友達を探すために、全国を旅している」

があるそうです。

しんじょう君の家である新荘川に最も近い 土佐新荘駅は、グランプリ優勝を記念して この通りリニューアルされました。

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以来、静かな無人駅が 今や一躍観光スポットになりました。
(※ 許可を得て撮影しています)

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右から
佐世保、香川、神戸、神戸...

この時停まっていた自動車は 全て県外ナンバーです。

駅構内、周辺の様子

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土佐新荘駅のホームから眺める景色

木々の向こうが新荘川の河口。奥に見える桟橋のようなものは 石灰石の運搬ベルトコンベア。
須崎市はセメント工業の街で、少し山奥に入った鳥形山(とりがたやま)は石灰石の産地です。

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駅待合所

運行本数が少ない無人駅なので、待合所と言っても 屋根とベンチがあるだけ...

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けれど しんじょう君のイラストが登場したことで、非常に明るい駅に生まれ変わりました。

ゆるキャラ本来のおしごとである 「地域おこし」 に一役買っている、しんじょう君です。

(Wikipedia・土佐新荘駅のページで、かつての駅舎の写真を見ることができます)

アンパンマン列車が通過

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「プワァーン」

新荘川の向こうから汽笛が聞こえました。特急列車の接近です。

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特急南風・アンパンマン列車

岡山から瀬戸大橋を渡り、高知・中村方面へ運行される、JR四国を代表する列車の一つ。
そのうちの何便かが アンパンマンが全面にラッピングされた車両で運行されます。

アンパンマンの作者である やなせたかし先生は、高知県の出身。その縁で JR四国の列車には アンパンマンが登場します。

JR土讃線・土佐新荘駅

< 自家用車 >
高松駅から 約2時間10分、164km
高知龍馬空港から 約1時間、57km
< 列車 >
土佐新荘駅下車
普通列車のみ停車。須崎駅から先 運行本数が少ないので注意

※ 主な地点からの最速・最短距離

この記事を書いた人

野瀬 章史
野瀬 章史/ゲストハウスそらうみ 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 法名・照山の僧籍

四国高松でゲストハウスそらうみを運営する傍ら、四国八十八ヶ所霊場会公認先達として、お遍路さんの案内を務める。法名・照山(しょうざん)の僧籍も持つ。趣味はバイクツーリング、カヌー、登山、鉄道、料理など。日本の全離島・全地点を隅々まで回るべく、愛犬しょうとの日本一周旅の途上。